12/16日からダッタンラムカレーとピザナチュラのテイクアウト始めました。

12月16日からいよいよ始まる、ファーラウトの新しい企画をお知らせします。料理のtake-outを2点に限って始めます。ダッタンラムカレーとピザナチュラの2点です。Jazz-Lyrics.comの宣伝も兼ねてますし、ポインセチアの葉っぱも負けじと横にいますね。

1ダッタンラムカレー ダッタンラムカレーはもともとダッタン人たちがアジア中部で、羊の群れを引き連れて旅をしているときにできてきた料理なんです。インドカレーとは全然違いまして、lambラム肉を使います。本当はラム肉と羊の乳から作ったヨーグルトを使うんですが、それは手に入らず、牛のヨーグルトを代わりに使いました。

それでもダッタン人のヨーグルトに一番近いブルガリア・ヨーグルトを使いました。Jazz-Lyrics.comのパンフも応援してますね。カレーとライスで店内では1200円ですが、take-outでは1100円です。解凍したあと、皿に盛りレンジで熱くして召し上がってください。やみつきになりますよ。

 

2ピザナチュラ ダッタンラムカレーもそうなんですが、こちらも村尾陸男が自分で考えて作った料理なんです。もしかしたらカレーの方は日本中探せばどこかにあるかもしれませんが、こちらのピザナチュラは完全にオリジナルでよそにはないでしょう。

底に明太子を塗り、チーズ、カボチャの種などナッツ類を少々、シラスをまぶし、肉類はなし、さらにパプリカをパプして冷凍してあります。

解凍してから、オーヴンで5分くらい焼いてお召し上がりください。こちらも店内では800円ですがお持ち帰りでは700円です。おっと、またまたJazz-Lyrics.comのパンフが横で応援してますよ。

どちらもかなり手間がかかりますから、予め電話をくださった方がいいですね。よろしくお願いします。

来られる方は予めメイルか店または村尾携帯に電話を

5月6日まで、営業を自粛します。また出演者のキャンセルが続いています。ファーラウトに来られる方は、面倒をかけますが、予めメイルか店または村尾携帯に電話をください。営業はしてませんが、個人のパーティかリハーサルのような形で、なにかやっている場合もあります。ご確認ください。

よろしくお願いします。村尾陸男

作曲家別ポピュラー&ジャズ・ソング辞典

皆さんへ

今月はファーラウトのお客さんで伊原直之さんという方が出された本をご紹介します。伊原さんは横浜地下鉄の弘明寺駅のそばで長いこと古レコード屋をやってらして、1990年ごろになんの面識もないのに僕もフラッと立ち寄ったことがありました。確か合計で3、4回そこは覗きに行きましたね。しかし彼はもう10年くらい前にその店を閉めてしまい、その無類に詳しいジャズ・レコードの知識をまとめて本にしようと奮闘していました。彼は移転する前のファーラウトに来て、僕はその出版について相談を受けましたね。僕の本の出版社にも話しましたが、本の出版は最近急激に困難になってきていまして、うまくいきませんでした。それで彼は結局なんと自費出版の挙に出ました。執念ですね。

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これがその第一巻の僕が携帯で撮った写真で、あまりいい写真でなくてごめんなさい。「作曲家別ポピュラー&ジャズ・ソング辞典」というタイトルで、(1755-1970)と副題があり、A4の大きさの表紙には10〜11人くらいの歌手や作詞曲家の写真が載せてあります。200頁くらいで厚くないですが、字が小さいので内容はかなりの分量です。普通の本にするとこの半分くらいの大きさになりますから、400、500頁になるでしょう。とくに1930〜1965年くらいの曲、歌手、レコードに関する総辞典という感じでしょうか。そして作曲家の名前でAから始まってZまでなんと合計8冊、索引が別巻で2冊の計10冊になり、今本巻5、索引1まで出たところで、10月中に巻6が出ると彼は言っていました。11月に7巻、12月に8巻、12月かもしかしたら来年1月にずれ込むかもしれないが索引2と出て、この大作が完結するとのことでした。

それでもう買われた方もいますけど、1冊2800円で安くはないですが、と言ってその内容と大きさや量から言って高いとも言えません。10/7の夜に僕は彼に直接電話して、この著作の労をねぎらい、あれこれ話しました。遅くても来年1月には全10冊完結するようですから、ぜひとも揃えたいですが全巻揃えると3万円近くになります。それで僕から提案したんですが、今年中の期限をつけて予約を募り、全巻購入する人には大マケの2万円で送料込みという破格の値段で提供してはどうかと誘いました。これに対して彼はなんと即OKの返事をくれました。どうぞ皆さん、電話、メイル、来店のときでも、年末までの期限ですが、予約を申し込んでください。支払いは来年1月15日まででいいです。遠くから購入される方には振り込みもできるようにし、本は1月末日までに必ず発送します。そして最後に、一番重要なことなんですが、当店ファーラウトはそこから仲介料など一銭もいただきません。

斉藤和英について/2019年7月の顧客メイルから

 ファーラウトが前の場所から今のところへ引っ越したとき、僕は自分の家も一緒に引っ越し、減量のため大量の本とレコードを処分しました。本はブックオフに電話してダンボール箱に30箱、1400冊ぐらいだったと思いますが、持っていってもらいました。あとで査定の結果を訊いたら、2500円くらい、ほんの20冊ぐらいだけ買い取り対象になるが、あとは引き取りはするが買取対象にはならないとのことでした。僕は1冊100円でも14万くらはいくかな、なんて勝手な計算をしていましたからこれにはびっくりしましたね。それで全部店の方に返品してもらい、奥の窓際に並べて1冊50〜300円くらいで売り始めたのは2014年でしたか。それでも少しずつ売れて20箱くらいまできて、1冊100円前後でももう10万くらいにはなったんではないでしょうか。

 それで少し本の間がすいてきたので、先週3箱ほど新たにおろし、150冊ほど新(古)本を出しました。洋書はそうそう売れませんし、辞典もまったく売れませんが、そのなかに1冊、昭和5年ごろに出た斉藤秀三郎(ひでさぶろう)の和英辞典がありました。大きな千頁を超える本で歴史的な名著です。斉藤秀三郎は昭和4(1929)年にこの本を書いた直後に亡くなってしまいまして、このあと英和辞典を出す予定で書き続けていたんですが、残念なことに原稿はHまでで途絶え、それはなりませんでした。彼は桐朋学園大学で小澤征爾の先生だった斉藤秀雄のお父さんです。もう90年も前に書かれた和英辞典ですが、日本の英語教育の歴史に燦然と輝き、今でもその価値を揺るがすような辞典は出てきていません。本当に不思議です。よく大正時代あたりにこれだけ勉強できたと思えるほど、彼の辞典はすぐれていて他の追随を許しません。

  斉藤秀三郎
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 シェイクスピア劇団(多分イギリスの)が東京公演をやったときに、彼は客席から発音が悪いとケチを付けて、係員に追い出されたという有名な話しが残っています。どこまでもすごい人だったようですね。彼の辞典は著作権が切れているのでネットの英和辞典でこれをアップしているサイトがあり、僕は利用させてもらっています。それはネットの良さで和英でも英和としても使える利点があり、最近僕は毎日すごい頻度で斉藤和英の英和利用で世話になっています。本当にありがたいです。まあそれもあって、彼の本を古本コーナーに出したようなもんですね。ところでもう今の日本人は斉藤秀三郎の名前すら知りません。こんな辞典を置いておいても誰も見向きもしませんでした。それが深井さんという永田にお住まいの爺さんがいまして、ファーラウトが開店した2003年頃にフラッと入ってきて、当時70代後半でしたか、それからちょくちょく覗きに来て僕とあれこれおしゃべりしました。

 それで今の場所に引っ越してからもときどきやってきて、彼はもう90を過ぎていましたね。医者に毎日2時間歩けと言われたからとそれを律儀に守り、永田から歩いてきたりしていました。それで彼が2016年くらいにやってきて古本を眺め回していて、この斉藤和英を見つけ、定価5000円(今は1万円)くらいのこの本を500円(このコーナーで最高値でしたが)で彼が買って帰りました。ちょっと重いけど、仕方ないわい、と言いながらかついで帰りました。深井さんはこのところ見えないので、実は心配しています。でもまだ存命中かどうか問い合わせるのも、気が引けてしていません。もちろんお年を召していたからですが、斉藤秀三郎の名を知っていた唯一の人でしたね。この棚に出した本は、ほとんど音楽、文学、芸術に関するものばかりですが、本に関心のある方は、どうぞまたファーラウトにいらして、奥の古本コーナーを覗いてみてください。手前味噌になりますけど、いい本ばかりで古本屋で買うよりはるかに安いです。これからも残った4、5百冊の本を随時出していきますから、楽しみにしていてください。

村尾陸男より

レイ・チャールスのCDの返却

レイ・チャールスのCDをファーラウトの店舗から貸してくれと言って持っていった方に、お告げします。大至急、CDを返してください。誰が持っていったは調べればわかりますが、こちらからはそれをしたくないので、一切なにもしません。

その方に告げます。あなたの方から自発的に出来るだけ早く返却してください。こちらはそれを切に望んでいます。こういう告知をHPに載せるのは不本意ですが、いつまでたっても返してくれないので、仕方がありません。

よろしくお願いします。ファーラウト代表 村尾陸男